2007年 02月 16日
様々な窓 |
私のお決まりの通り道via gallieraがvia a.manzoniと交わる角っこにこんな建物がある。以前何かの書物でこの建物に纏わる古い話を読んだのだが、残念ながら何の書物に書いてあったのか、どんな話だったのかこれっぽっちも覚えていない。さてその建物、良く見ると大変味がある。数段の階段を上がってのポルティコが施された通路は車道よりも位置的に高いがここが地上階となっている。地上階にはいろいろな種類のペンを売る専門店がありペン好きには堪らない店である。店の脇には中庭に入る門がある。そこはいつも誰でも出入りが出来るように開かれており、ひょいと中に入るとペン屋さんのもうひとつのショウウィンドウがある。大変高価なちょっとそこらでは見たことのない様な洒落たペンが飾られていていつも見物者がガラス窓に張り付いている。面白いのはこの店を見に来るのが決してある程度の年齢になった人ばかりでないことだ。20歳になるかならぬかの若い人達も頻繁に足を運ぶ。小さな中庭はちょっと生活の匂いがして好感が持てる。この建物の住人が出入りしたり所有の自転車を建て掛けて置いたり、洗濯物が干してあったり。建物は恐らくはその昔、裕福な家族の持ち主であったのであろう。頑丈でいかめしい感じもするが幾つものデザイン違いの窓が備わっていて大変ユニーク、そしてひょっとした拍子にエレガントにも見える、言うなればチャーミングな建物なのだ。さあ、今日は金曜日。この建物の話を求めて久しぶりに本屋さんに足を運ぶことにしよう。
by yspringmind
| 2007-02-16 13:14
| bologna散策・あれこれ