2007年 02月 15日
こども |
その昔イタリアはどの家も子沢山だった。知人の父親は9人兄弟だったらしい。それが30年位前から少子化が進み国民平均年齢もぐっと上がった。少子化が進むことで子供は蝶よ花よと育てられたので、勿論そのうちの教育方針や躾け方にもよるけれど、良く言えば天真爛漫に悪く言えば我侭に育った、と言うのが私の友人の意見である。最近は子供が沢山産まれているような気がする。少なくとも私の周囲は出産ブームなのだ。数年前は男の子ばかり生まれていたがここ1,2年は女の子ばかり。よく見ると街には沢山の子供服の店がありそれがどれも手の込んだものばかり。値段も高い。けれど分かるような気がする。自分の子供は可愛い。可愛い子供にはお金も体力も惜しみなく使う、そしてそういうことが楽しかったりもするのだ、何処の国でも。私がまだ幼かった頃、母が一生懸命姉とお揃いの洋服を作ってくれたものだ。その姿は今も忘れない。ひょっとするとあっという間に小さくなって着られなくなってしまうのに、それでも母はそんな風にして私達こどもの服を作ってくれた。特に好きだったのは胸にスモッキング刺繍の入った水色の夏服だった。後ろでリボン結びにする、女の子だったら一度は着たことがあるであろう、あの服だ。つい最近街を歩いていたらそれに限りなく近い服を見つけた。可愛い。きっとこの服を着た小さな子供の姿を想像して、子供や孫のために買っていく人が多いのではないかと思った。私がいつか母になったら・・・それはもしかしたら実現できないことかもしれないが、私の母がそうしてくれたように可愛い子供の為に洋服を作ってあげたい、と願って止まない。私にしたら子供には少しくらい甘くても良い、可愛い自分のこどもだもの。
by yspringmind
| 2007-02-15 13:10
| bologna生活・習慣