2008年 02月 08日
春の美声 |
今朝、まだ暗いうちに目が覚めた。起きるにはまだ早い時間だった。目覚まし時計が鳴らないのに目が覚めるのは珍しいことである。そうだ、私は耳にしたのだ、鳥のさえずりを。未だに何という種類の鳥だか解らない。椋鳥と勝手に思い込んでいるものの、本当は何の鳥だかわからない。鳩よりももう少し小ぶりの黄色いくちばしを持った黒い鳥だ。うちのテラスの植木鉢に来ては土を掘り返して彼らの食料である虫を探したり、やはり土を掘り返して土のシャワーを浴びてみたり遊んでみたり、と時には困った存在だ。けれども彼らは素敵だ。声の良く通るこの鳥は春先から初夏に掛けてうちの近所にやって来ては、夜明け前と夕方に聴いていて気持ちが良くなるような歌声を披露する。どうだ、いい声だろう。そう自慢しているようだと、私は何時だったか誰かに言ったことがある。すると違う、雄鳥が雌鳥にアプローチしているのだと言う。成る程、どうりで美声である。その美声を今朝早くに聴いたのだった。こんなに朝晩寒くても、辺りが霜で真っ白になって凍り付いても、自然は敏感に春が近づいていることを感じ取っているようだ。これから毎日夜明け前に鳥のさえずりで目を覚ますのだろうか。勘弁して欲しいなあ。そんなことを言いながらも実はこの春を呼ぶ美声を誰もが喜んでいるのだ。
by yspringmind
| 2008-02-08 23:44
| bologna生活・習慣