2007年 02月 23日
寄り道 |
最近仕事帰りの寄り道方向が少し変わった。それまでは疲れた疲れたと言って真っ直ぐ家に帰る以外は14番のバスに乗って旧市街へ行き、2つの塔を中心にうろつくばかりであった。しかし日照時間が延びて夕方6時になってもまだ薄明るいこの頃は、それだけでは物足らなくなってきてvia s.stefano方向に繰り出すようになったのだ。via s.stefanoのことは何度か既に話したが、、この道は二つの塔から放射線状に走る幾つかの道のひとつで塔の真下から旧市街をぐるりと取り囲むviale(大通り)まで続いている。行けども行けどもポルティコが続いているが建物によってそのつくりも色も違うので、それを見ながらのんびり歩くだけでも結構楽しめる通りである。ポルティコの正確な長さは分からないが恐らくは2km位あるのではないだろうか。地元の人達が通うバールやパン屋、生活必要品を揃える店に混じって、ハッと目を見張るような洒落た店も数多くある。こんな所にあってお客さんはちゃんと入るのだろうかと心配するような洒落ている分だけ高価な店もあるが、お洒落な人達というのは不思議なもので店がどんなところにあろうとお洒落のアンテナが察知するらしい、ちゃんとそういう人達が出入りして流行っているようだ。その数あるうちの一軒にこんなのがある。店の名はars aromatica、名前からすると香りに関係する店のようだ。実際店の奥の棚にはアロマテラピーに使うオイルの小瓶が並べられている。それでいて店先では様々なビーズやら何やらを使ったアクセサリーを売っている。夕暮れ時に通り掛れば店内に蝋燭が灯されている。女性の目を引く方法を良く知っている。イタリアでも流行るがこの手も店はアメリカでも充分流行るに違いない。私にしてみればおもちゃ箱の中身を横一列にずらりと並べたような楽しい通り、それがvia s.stefanoである。これから暖かく明るい春、益々街探検に気合が入るこの頃である。
by yspringmind
| 2007-02-23 23:50
| bologna散策・あれこれ