2007年 02月 11日
友達と過ごす日曜日の午後 |
今週末は楽しみ盛り沢山だった。正直言って遊びすぎだ、しかし社交的と言えば聞こえが良いというものだ。今日は昼からボローニャ郊外に暮らす友達が遊びに来た。家で一緒に簡単な昼食をとり天気が良いのでバスで旧市街へと出掛けた。日曜日のイタリアは何処もが閉まっていて人も少なくて静か・・・というのは既に昔の話、最近は日曜日にも営業している店があるしカフェも開いている。そんなことも知らずに旧市街へ行ったのであまりの人出に驚いた。土曜日とまではいかなくも結構な人混みである。友達は私よりも10歳若い、しかし感性が似ていることと物の好みが似ていることで共感することが多く、年齢の差を感じることはめったにない。たまに私が古いことを言って知らないと言われたとき、そうだった、10歳若いのだ、と思い出す程度だ。既に冬のセールも終わりかけていて店先は春物で軽快だ。女友達とのウィンドウショッピングは楽しい。あれが好きだ、これが欲しい、あなたにはこんなのが似合いそうだ、などと他愛ないお喋りをしながら2時間も歩き回った。私たちが好きな店は全て閉まっていて残念でありながらも良かったように思った。もし開いていたら予定外の出費があったことは間違いなしだからだ。そうして歩いているうちにvia s.stefanoに入り込んだ。何という人混み!と思ったら今週は第2週末だったのだ、骨董品市がたつ週末だったのだ。大嫌いな人混みだって骨董品市ならば話は別、自分の鞄をしっかり胸の辺りに抱え込んで人にもまれながら広場の中心に突き進む。私の友達は昨年秋に郊外に家を買い、それ以来広い居間に置くアンティークの大きなテーブルを探している。家具を置く店だけを探してテーブルを物色しては店の人に質問する。このやり取りは面白い。始めは私たちが何も知らないであろうと高をくくって適当なことを言って高値を言い放つ店員もいる、がこちらにも知識があること、嘘を見抜かれたことに気付くと掌を返したように値段を下げてくる。それでも大変な高値だ。気を付けなければいけない。どのくらいのテーブルを見て回っただろうか、友達は19世紀後半の大きくて素朴な、しかし850ユーロというか価格はちっとも素朴でないテーブルが気に入ったようだった。私の方は19世紀のエミリア・ロマーニャ州特有のテーブルが気に入ったが1500ユーロという逆立ちしても購入不可能な価格だった。後ろ髪を引かれながら、しかし現実を直視すべく力強く骨董品市を立ち去ったのであった。
by yspringmind
| 2007-02-11 22:36
| bologna散策・あれこれ