2007年 01月 28日
オリーブの樹 |
数日前ボローニャ旧市街を歩いていたら、あれ、何だかいつもと違うな、と感じだ。ここはvia monte grappa。人や車が忙しく往来するvia ugo bassiと平行して走るこの道は、のんびりしているのでぶらぶら歩くにも急いでいる時に疾走するのにも便利な通りだ。さてこの道にはひとつ教会があり見た目が大きくて目立つ、しかしこれと言って特徴のない外見なので未だ関心を持ったこともないし教会の名前すら知らない。つまり私にとってはこの道を歩くときに存在こそ認めているが目もくれない教会、なのだ。その教会の前を通過した際に何か感じた。何だろう。それは入り口の前に置かれたふたつのオリーブの樹の鉢植えだった。ただそれだけだったがこの教会の印象を良くするには充分だった。理由は私はオリーブの樹が大好きだからだ。オリーブの樹のぼんやり白い緑色が好き、そして樹が醸し出す平和感が大好きだ。果たしてオリーブの樹を見て平和を感じる人が私以外に居るのかどうかは分からないが、この樹を見るとほっとする。ああ、そういえば復活祭にはオリーブの枝を家に飾る習慣があるし、平和の白い鳩もオリーブの枝を口にくわえているではないか。やはり平和の象徴なのだ。写真を撮ろうとカメラを構えたところ、通りがかりの若い女性が後ろから声を掛けてきた。何か面白いものでもあるの?うん、オリーブの樹がね・・・と私のオリーブ考をちょっと話してみたところ、彼女も、そうよね、オリーブの樹は心が休まるのよね、と言った。もう少し話しをしたかったが互いに急いでいたこともあり、じゃあね、と言って直ぐに別れた。庭を持たない私は大きなオリーブの樹を植えることは出来ないが、いつか生活空間が許す限りの大きさのオリーブの樹を家に置いてみようと思っている。
by yspringmind
| 2007-01-28 16:30
| 好きなこと・好きなもの